2022/02/08(Tue)
Emacs上で改行コードを統一する
LinuxとWindowsなど2つ以上のオペレーティングシステム環境で編集したファイルに複数の改行コードが混ざっていました。
検証環境: Debian GNU/Linux 11 (bullseye) + GNU Emacs 27.1
Emacsは改行コードが混ざっているとそのファイル内の該当箇所に「^M」などと記号を表示してくれます。
これをどうするかによりますが、シンプルにすべての改行コードを同じに揃えるには、「^M」を置換する方法があります。
まず、C-x hで全選択状態にするか、ファイルの先頭にカーソルを移動します。
そして置換処理を開始するため、M-x replace-stringをTABキー補完を活用しながら押下し<RET>。
ミニバッファが「Replace string:」となるので、C-q C-m <RET>の順に押下。
「Replace string ^M with:」と入力を求められるので、そのまま<RET>を押下します。
これでファイル内の「^M」記号がすべて置き換わります。この環境ではLFに統一されます。
参考サイト:
Emacs: Newline Convention CR LF (xahlee.info)
上記サイトに詳しくありますが、内容を一部抜き出して書いてみます。
改行コード
名称 | 短縮形 | ASCII 10進法 | エスケープ表記 | キャレット表記 | Emacsでの入力方法 |
---|---|---|---|---|---|
Line Feed | LF | 10 | \n | ^J | C-q C-j |
Carriage Return | CR | 13 | \r | ^M | C-q C-m |
Windows、Linux、Macでの違い
Operating System | 改行コード |
---|---|
Unix, Linux, Mac OS X | LF |
Windows | CR/LF |
Mac OS Classic | CR |
※C-x <RET>のあとにfで文字コードと改行コードを変更する方法はうまく作用しませんでした。。
また、諸事情によりファイル全体を修正できない場合は「^M」を非表示にするという手もあるみたいです。
実際はこっちのほうが現場で役立つかもしれません。_(:3」∠)_
Hiding ^M in emacs - Stack Overflow (stackoverflow.com)
以上です(・∀・)