2013/02/03(Sun)
初めてのLinux向けアプリ開発
デスクトップにXpadを常に表示させて、メモを残しています。
シンプルで使いやすいのですが、こんな機能がついてたらなーと思うこともしばしば。
そこで、C言語の勉強も兼ねて、メモアプリを作ってみることにしました。
今回は、Linux向けのアプリ開発がどんなものなのか調べつつ、超簡易メモパッドを作ってみます。
流れ:
- 開発環境を整える
- チュートリアルを見る
- コードを書く
- 出来上がりを確認する
- 配布用にパッケージングする
まず開発環境を整えるところから。
Install GNOME development environment on Ubuntu(英語)を参考に、ターミナルを起動して以下を実行する。
$ sudo apt-get install anjuta glade devhelp
- Anjuta(アニュータ): 統合開発環境(IDE)
- 公式サイト: http://projects.gnome.org/anjuta/(英語)
- ウィキペディア: http://ja.wikipedia.org/wiki/Anjuta
- Glade: インターフェイスデザイナー
- 公式サイト: http://glade.gnome.org/(英語)
- ウィキペディア: http://ja.wikipedia.org/wiki/Glade_Interface_Designer
- Devhelp: APIブラウザー
- 公式サイト: https://live.gnome.org/devhelp(英語)
次に、C言語を使うため、GNOMEライブラリをインストールする。
$ sudo apt-get install libgtk-3-dev libgstreamer0.10-dev libclutter-1.0-dev libwebkitgtk-3.0-dev libgda-5.0-dev
ドキュメントも。
$ sudo apt-get install libgtk-3-doc gstreamer0.10-doc libclutter-1.0-doc libgda-5.0-doc
チュートリアルはGNOME 開発センターの10分チュートリアルというのをしてみました。チュートリアル自体は英語のみのようです。画像とかもあります。
実際に作ってみる。
まずデスクトップのメニューからプログラミング > AnjutaでAnjutaを起動する。
ファイル > 新規 > 4. プロジェクトを選択。
CタブからGTK+(アプリケーション)を選択し、続行をクリック。
「基本的な情報」が表示されるので、入力して続行をクリック。
- プロジェクト名: 自分のアプリ名 (e.g. memo)
- 作者: 名前 (e.g. micchan)
- E-メールアドレス: メールアドレスを入力
- バージョン: 0.1とか
「プロジェクトのオプション」で、ライセンスなど色々決める。今回はディレクトリの場所だけ任意の場所に変更。決めたら続行します。
「サマリ」が表示され、情報の確認をしたら適用(A)をクリック。
プロジェクトのページに移動するので、左の真ん中あたりにあるファイルをクリックし、src/main.cを開く。
TextView widget - GNOME DEV CENTERを参考にしながらsrc/main.cにコードを書き加える。
書き終えたら、メニューからビルド > プロジェクトのビルドを選択する。
最初だけ「プロジェクトの構成」のポップアップが出てくるので、今回はそのまま実行をクリック。
下部のメッセージにガーっと処理が表示されます。
「完了しました(成功です)」とでればOK。失敗が表示されたら、メッセージの内容をヒントに間違っているところを修正します。
次に、メニューから実行 > 実行をクリック。
こんなのが出ます。(もうひとつ空のウィンドウがでてきますが気にしません…)
簡易メモパッドができあがりました。
最後に、アプリを配布するためのパッケージング方法。
まず、メニューからビルド > 構成の選択 > デフォルトを選択し、もう一度プロジェクトのビルドをします。
次に、同じビルドの一番下にあるTarballの生成をクリック。
すると、プロジェクトのディレクトリにTarball(e.g. memo-0.1.tar.gz)ができています。
これで以上です。